不思議話~epi・四(死)知
桜島からの
お帰りという声の洗礼を受け、
いざ、目指す父の元へ。
地元からはタクシーで直接、斎場へ。
その斎場はなんと、花屋の次女(七五三に死神と記念ショット)の嫁ぎ先。
そこへ向かうタクシー内での出来事。
私「〇〇斎場分かりますか?そちらまでお願いします」
taxi『はい。
どなたかのお葬式ですか?』
私「父なんですょ」
taxi『あら あなた、かごんま弁 上手ねぇー』
私「えぇ、4年程 住んでおりましたので。」
taxi『(鹿児島には)誰が居るの?』
私「おばぁちゃんです。」
taxi『お家は何処ね?』
私「タクシー乗った場所から近いんですょ~」
taxi『あなたの苗字は 何ね?』
私「〇〇です~」
taxi『はぁ?ココ 見てごらん!!』
と言い、運転しながら 助手席側にある名札を指さす運転手さん。
私「え!?私と同じ苗字ですねー(驚)
おじさんの地元は何処ですか?」
taxi『あなたの地元とは違うけど、まさか!この苗字は珍しいのにね~(笑)
ビックリだね!
お父さんはおいくつなの?』
私「70位です」
taxi『あら、おじさんと近いがねー!(驚)』
なんて話をしていたら斎場到着。
taxi『お父さんをしっかり見送ってあげるんだよ!』
私「おじさん、ありがとうー!!」
と、大きく手を振ってタクシーを見送る私。
建物内に入り、私の旧姓の部屋を探す。
急いで部屋に滑り込み、姉が用意してくれていた喪服に着替えながら、そこに居た花屋の長女に声をかける。
「お久しぶり♪
あのさ~、さっきタクシー乗って 運転手さんと意気投合してさ、
そしたらその運転手さん、私と同じ名前だったの(笑)」
『え?ミズヵ姉、
タクシーの運転手って、ミズヵ姉の亡くなったお父さんの弟さんと同じ仕事じゃん?』
「あっ!そうだったねぇ…(汗)」
『弟さんも亡くなったの最近だし、久々に帰ってくる姪っ子を違う姿を借りて 送り届けに来てくれたんだねぇ…』
「おぉぉお~!
そうだったのか?!」
狐につままれたかの様な私は、
支度が済み、身内席に着席。
花屋の長女はそんな私を、興味津々で、遠くからガン見しておりました。
次の日記へ続く