棺に入ってた父のお話
お通夜の後、姉&兄&私で、棺に入った父を見ていた。
兄弟が全員揃ったのは、何十年振りだろう?
姉が私に、父の気持ちを代弁して欲しいと言う。
まずは兄へのメッセージ。
最初は(半信半疑と照れで)笑っていた兄だが 、
最初にクギを刺しておいた。
「笑ってるのも今の内やで。
覚悟しといてな。
心をえぐる事も言うょ…」
そして、父から流れてくるメッセージを伝えていくと 兄の顔から、見る見る笑顔が消えていく。
感慨深い顔だった。
伝え終わると兄は涙を拭い、複雑な感情のこもった顔をしていた。
次に姉。
頼もしく、やれる事は全て やり切ったから終始 笑顔の姉。
父はそんな娘に、感謝と恐縮で、他人様に感謝するかの様な気持ちを表していた。
この親子、依存し合わない親子関係で、
終始サッパリし過ぎてて、大爆笑だった。
次に私。
とりあえず、父に謝る事があったので謝ったけど、父からのメッセージは無し。
何故ならば、父は
「お前とは、いつでもやりとり出来るからなぁ~」らしい(笑)
棺に入っている父の顔は、
泣いたり笑ったり 言葉に困ったりと、コロコロ変化しており、
それを姉と兄に伝えると、
姉は何となく分かると言っていた。
兄は否定も肯定もせず、ただ黙って父の顔を見ていた。
父の本心を、
兄弟3人が共有し合った事もあって、その後のお線香を絶やさない夜は、
姉&兄は お酒が大好きだったけど 入院生活で飲めなくなった父に成り代わり、
ガンガン呑んでいた。
私は父の代わりに、タバコをガンガン吸ってあげた(笑)
どれぐらいぶりだろう?
とても楽しい家族四人での夜となった。