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ハンドメイド作品や独り言など冥土の置き土産に色々残していくょ

王子との思い出(黒歴史)

出会いは初来店時、
王子が私を見て、一瞬 固まる。


私は心の中でガッツポーズ。
(うおぉー!めっちゃ王子様みたいたな人キター!!
テンション上がるゎー✨
やけど、それを全面に出したらアカン。
ニヤニヤは押し込めてCOOLにね~。と、自分を落ち着かせる)


そつ無くエスコートし、接客しようとしていたら、王子は延々と色々 聞いてくる。


びっくりした。
綺麗だね~。
タイプなんだょと言い、王子は私に興味津々のご様子。
結局私は仕事も出来ず、質問攻めにあっていた。


逆に私からも少し質問させていただく。


そんな王子は、奇跡の独身貴族!!
私より5歳年上の爽やかイケメン王子。



ありえない…。
こんなイケメン王子みたいな人、
絶対 ありえない…。
しかも全くチャラついてない。


仕事を聞くとマスコミ関連のお仕事。
綺麗な人達をたくさん見てるし知っているであろう王子。
ま、確かに見た目が王子だから、女に不自由はしていないだろうし、
そんな感じで未婚街道を往く的な…。


その後 営業も兼ねメアド交換。


どうやら王子は石川県の方で、大阪へは仕事がてら遊びに来ていたらしい。


石川へ帰るカーラジオ内では
「僕はここにいる」が掛かっていたらしく、

山崎まさよし / 僕はここにいる
その歌詞が自分にリンクしているんだよと、私にメールをしてきたが、歌詞検索するも、王子の気持ちが分からず(苦笑)


再会は直ぐにやってきた。
お店から私に 指名客があるとの事で、待っていると王子だった。


王子、実は数日前、予約電話をすると君はもう仕事を終えて帰宅されたと聞いてね。
今日は会えて良かったよ!と、
満面の爽やか王子スマイルがこぼれる。


え?今日はどちらからお越しなのですか?と訪ねると、
仕事終わって石川から来たから遅くなってゴメンね。とか言う。


まさか!そんな!!


私の心の声が、惚れてまうやろー!を絶叫してる。


翌日、王子が石川へ戻るとの事で、お見送り。


更に1週間程すると王子から映画とお茶のお誘いがあり、断る理由も無くお出かけ。


梅田でお茶をし 映画を見て、夕方になった。


場所を見晴らしの良いBARにうつし、夕暮れの街を眼下に眺め軽くアルコールをいただく。


良いオンナ気取る所か この時点で私は、ニヤニヤが止まらず、終始笑ってた。


この あたしが こんな場所で、
こんな王子様みたいな人と、
こんなシチュエーションで酒呑んでるょ~。
ウケる!!!


あまりにも相応しくないシチュエーションに、王子は何か言ってたけど、私の耳には届かず全く覚えてない。


確か、お付き合いして下さいだった様な…(苦笑)


で、宜しくお願いします的な…(笑)


ま、そんな感じで始まりました。


それからの王子。
週末は必ず大阪に来る。
泊まりはビジネスホテル。
紳士なもんで手は出さない(笑)


おデートしてもきっちり私を
自宅へ送り届ける紳士っぷり。


ある時、私は酔っ払った勢いで王子に言葉をぶつけた。
「何で家に泊まらず、ビジネスホテルに帰るんよ?
カッコつけんなよ!」


王子は困った顔しながらも、言葉で時間をかけてなだめてくれた。


ある時 王子は
テンション下げめのメガネ王子だった。
どしたの?と聞くと、コンタクト忘れたとショゲていた。


うっわ~!
メガネ王子って、めっちゃレアやん❤
ニヤニヤ ジロジロ 私が見て言ったら、王子は笑ってくれた。


お目目の綺麗な王子に
ガチャピンの目に似てるから
今日からガチャって呼ぶね!と言って、ガチャピンのエアードールをプレゼントすると大爆笑してた王子。


ある時、
今の王子の写メ送って!と頼むと
今 会社にいるんだけどなぁ~💦とか言いつつ、
Goodフェイスの写メが送られてきて、
ハートを串刺しにされた私。


3ヶ月程過ぎ、
10枚程の高速バスチケットを受け取る。

これは使いきれなかった手元に残る往復チケット


1ヶ月内で、王子は週末、必ず大阪に来ていた。

その内1週間は、私が必ず石川へ行っていた。


これで石川へおいでとの事で、
お部屋の片付けをしていると言う王子。
聞くと一部屋分の家具等 処分し、トラックで引き取って貰ったと。
何故か?と聞くと、私の為の部屋を作ると言う。


それからスグ、石川へご招待。
金沢駅で待っていた王子は やはり王子だった。
駐車場へ向かうと王子の車はBMW。


そんな車、乗った事無いし、
緊張していたら、
姫は免許持ってるの?と聞く王子。
持ってないょと言うと、
姫がBMを運転してたらカッコイイのにね、絶対似合うよ。
今から免許取れば?とかさらりと言う。


王子の運転する横顔はカッコイイし、
思わず携帯の動画撮影する私。
途中で王子の携帯に着信あり、
お相手は職場の部下さんで、
電話でテキパキと指示していた。
スーツ姿もたまらんし、デキる男~❤
( *¯ ꒳¯*)✨


お家へ到着して通されたお部屋には、
テーブル、ソファー、テレビ、大きな鏡、新しい寝具が用意されていた。


今日からここは姫の部屋だから自由に使って。だって!


何度目かの石川行きの時、

私がバスに乗り遅れ、その日にもぅバスは出ず、

号泣して王子に電話をすると、落ち着かせる様に応対する王子。

翌日の予約手配をし、

無事到着すると満面の笑みで出迎えてくれた。


ある時は電話で、
姫は何色が好き?と聞き、
白かなー?と答えると、
次に石川へ行った時、王子の車は白のBMWに変わっていた!
Σ(゚д゚;)


貧乏人のヲイラには驚きの連続。


いつだか私は、修学旅行へは行けなかったと話した事があった。
その場所はディズニーランドで、未だに行ったこと無いと話した事がある。
そんな王子から、仕事の研修で東京に行くと言うメールが届き、内容を見ると、
「大人の修学旅行だよ!」の文面から、日時等 記載されていて、高速バスに乗り東京で王子と待ち合わせ。
そして王子と初東京を満喫。
ディズニーランドへ行き、マーメードラグーンでは3回もショー観劇を付き合ってくれ、念願だった原宿へは 2回も連れてってくれた。


石川滞在時、王子の仕事が終わるまでは自由な時間だが、
事ある毎に家に立ち寄り、気にかけてくれていた。
私が外出中の時、テーブルには置き手紙が。



ある時は石川観光本を渡しに立ち寄り、観光しといでと茶屋街まで送り届けてくれたり。
石川に馴染みすぎて、観光客の人に道をたずねられ、私も他所者ですとの出来事があったり。
歴史に興味の無い私はサラッと観光し、片町のGALショップ巡りをしていたけれど。


人生初、打ちっぱなしゴルフに連れて行かれたら筋が良かった様で、直ぐにハーフコースデビュー。
そして私が勝つ。が、ゴルフの楽しさがイマイチ分からなかった。


本屋で がばいばぁちゃんの本を買い、自分のおばあちゃんとかぶると泣いていると、
がばいばぁちゃんと トイレの神様は 姫が浮かぶと大笑いし、
好きな映画を聞かれ答えると直ぐにレンタル。
感動号泣で3回見たと大絶賛。
好きなアーティストは?と聞かれ、SOUL'd OUTと答えるとレンタルして聞いたらしいが
これには合わず。
私に至っては、姫は脳科学の本を読んでごらん?絶対、興味湧くし為になるよ。
と勧められたけど、
ハナっから興味無し(笑)


姫の家にある何かを、ここに置いておいてくれないか?と言われ、後日 キティちゃんの大きな顔面クッションを置いていくと
抱きしめた写メを送ってきた王子。


BMの座席が革張りで冷たいと言うと気が利かなくてゴメンね。
何が必要?と聞かれ、ナイトメア・ビフォア・クリスマスのJACKのひざ掛けを購入したら、これをここにずっと置いておくのはちょっと恥ずかしかな。
姫が来る時にだけ用意しておくょと、苦笑いしてた王子。


挙句の果てに
姫はスルメみたいだね!と 爽やかに言う王子。
意味が分からずたずねると、
噛めば噛むほど味がするだって。


ある時、王子宅のキッチンの換気扇の下で
王子はタバコを吸っていた。
その姿が何かを考えている様で、私も一緒にタバコを吸っていたら突然、
「1年経ったら姫と結婚する。今度 親父に会って話して来るよ。結果出すからね」とか言い出した。


本当は嬉しかったんだけど、このシチュエーション?
お互い、寝る前だから頭ボサボサに私はスッピン。


「今 言われてもなぁ~(苦笑)それは、その時が来たら言うて」と答えたけど、本当に嬉しかった。


彼のご実家のお父様はお堅いお仕事をされており、既に引退されていた。


私なんかじゃ無理だよな、とも思った。



それから少しして、お父様に会いに行き、話をしてくると言うので、
頑張ってね!と声をかけた。


その後、王子からはその事について何も言われない。
…だよな。反対されたんだろうな。と思った。


付き合って初めてのクリスマス。


王子は石川から白のBMで大阪に来た。
私の住むマンションの目の前のお店の駐車場で私を待ち、そのまま神戸へと向かう。
私がいつか話した
メリケンパーク内のオリエンタルホテルにお泊まり。


車に乗り込むと
王子の演出で、マライア・キャリーの定番クリスマスソングが流れてて、
テンションがMAXに上がる。

Mariah Carey - All I Want for Christmas Is You (Make My Wish Come True Edition)
が、リピート再生にしていた様で、段々苦笑いに変わる(笑)
→毎年 クリスマスになると思い出す黒歴史。


そんなこんなで、ホテルに到着。
またテンションが上がる。


部屋に行き、すぐそこではルミナリエをやっているのに外出せずモヤっとしていたら、
王子が持参したボジョレーヌーボーを開けようとし、コルク抜きを忘れてきた王子に大爆笑!


私には何も出来る事が無く、
クリスマスカードと一緒に現金(HOTEL代やら高速代)を同封すると、
姫はそんな気を使う事は無いんだよ。と、逆に心配される。


キメようとするが上手くいかず、結局 終始笑いっぱなしの2人でした。


王子と一緒の時、前世愛方からの電話に何のためらいもなく出る私に、
普通、今彼の目の前で、元彼の電話出るー?って、
少し困った顔しながら笑ってくれた王子。


えー!金沢にドンキあるんだ♪って言ったら、僕、ドンキホーテって行ったこと無いんだけど?と、キョトン顔して言う王子に、
行こうよ!と声をかけ、相応しくないのに連れてってくれてありがとう。
あの駐車場で見た デカい空と綺麗な月が忘れられません。


突然王子の提案で、名古屋へ行こう!
その前に白川郷に立ち寄りしよう!となり、
白川郷では売店のお兄さんと意気投合し
その地域の方言で喋り続ける私を、
笑顔で見ている王子。


姫は何処でも 誰とでも馴染めるのが面白いね。
と、終始笑顔の王子。
ここではかなりの滞在時間で、結局名古屋へは向かわず石川へ逆戻り。
そんな事にも腹を立てない王子。


そんなこんなの思い出の中、
春になり、夏になり、
私から王子に別れを告げました。
このままでは王子とは結婚出来ない。
私なんて絶対無理。
王子には必ず、お父様が気に入る様な相応しい人がいるはず。
そんな思いから…。


電話じゃラチがあかないからと
車をすっ飛ばして大阪まで来た王子。
そのまま2人の大好きな神戸へ連れて行かれ、
ホテルから外出もせず、
私の話を聞く王子。
好きだからとか、失いたくないとかの感情なんて全く見せず、冷静になだめるように、説得する王子。


だけど私の気持ちは固く、
「姫が誰かと再婚しようとも、
僕はその人に 姫を預けるのだから、いつか迎えに行くよ。」と、見送ってくれた。


それから王子とサヨナラして3年程経った時、王子から連絡が来る。


姫、大阪に転勤が決まったよ!


え?何処に住む予定?


姫のいた街だよ!


え?あの街中にあるマンション?
めっちゃ街だし、利便性も良いやん!
夜遊びしまくりだね。


それでさ、姫に贈り物送りたいから住所教えて。


良いよ。
でも面白いね!
王子が私の居なくなった後を追っかけてるみたいな感じで(笑)


って事で、届いたのは
プーさん柄の真新しいオーブントースターと簡易ポットと
私が王子宅に置いてった私物が少々。


ゴルフコンペの景品、送ってくれたんだな、と直ぐに気づく。


それから2年程経過。


姫!東京に転勤になるよ。
姫の近くになるね。
会えると良いな。


え?マジ!?
面白過ぎるんだけど(笑)
夢で逢おう!


それから数ヶ月後、
姫、姫のお家の近くのゴルフ場に先日行ったよ!


は?マジかー!(笑)


良い所だね。


え?!クソ田舎ですが?


更に数年後、

姫、石川に戻る事になったょ。


え?そうなん?!

石川県、私 好きだょ。

懐かしいなぁ~。


まぁ、そこに王子を必要とする会社があるので仕方ない。どんまい。


と、時々 突拍子も無いメールを送ってくる王子。

で、現在に至る。


布袋が今井美樹に送ったプライドの歌詞。

PRIDE 布袋寅泰 ピアノ弾き語り


「貴方は私に、自由と孤独を
教えてくれた人」の意味が、昔は分からなかったけど、
王子からその答えを教えて貰ったよ。


喜怒哀楽がハッキリしてて 私がわがままな時にでも、
困った顔をしながら、冷静になだめてくれてありがとう。


こんな私に
夢の様な体験と経験と 時間を与えてくれてありがとう!


王子と出会えた事は一生の宝物です。


だから いつまでも
ピュアで穏やかで、爽やかなまんまの王子で居てね!



付き合っていた時 唯一の 王子から届いた年賀状。

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